新宿~小田原60分は実現可能なのか(2)完結編

  みなさんこんにちは。新宿~小田原60分は実現可能なのか、その2です。今回は実際にダイヤグラムを用いて小田急のダイヤについて考察していきたいと思います。

(その1はこちら)

 

3、結論

 これから長くなりそうなので、まず先に結論から・・・

 「新宿~小田原60分は、複々線を効率よく使えば不可能ではなさそう」

 とします。以下にその根拠等を書いていきますが、あくまでもダイヤの一例であり、参考程度に見ていただければと思います。

 

4、ダイヤ改正

 現行ダイヤと大きく異なる点としては、毎時00分、(10分)、20分、40分に特急を走らせるようにした点です。つまり現行と10分ずつすべてのダイヤがずれている感じですね。ほかは概ね現行に沿うように作成したつもりです。

・2018年度 新宿駅土休日ダイヤ改正案(9時~11時台)

(9時台・10時台共通)

00 特急スーパーはこね

(10時台のみメトロはこね

01 急行

03 各駅停車

10 特急さがみえのしまえのしま

11 急行

13 各駅停車

20 特急はこね

21 快速急行

(千代田線直通急行)

23 各駅停車

30 快速急行

31 急行

33 各駅停車

40 特急さがみ

41 快速急行

(千代田線直通急行)

43 各駅停車

50 快速急行

51 急行

53 各駅停車

 

 (11時台)

00 特急スーパはこね

(それ以降は日中ダイヤになります。)

 

これをわかりやすくまとめると、

00、10、20、40分 特急

21、30、41、50分 快速急行(01分のスジには急行、10分のスジには特急)

01、11、31、51分 急行(21、41分のスジには千代田線直通急行)

03、13、23、33、43、53分 各駅停車

です。

 

5、ダイヤ案の作成

 まずは作成したダイヤグラムを掲示します。

(追記1)新宿1040発のさがみははこねになるかもしれません

(追記2)現行で新宿1050発のあさぎりは1110発にするつもりです

(追記3)新宿1010発のえのしまは分割せずに単独でいれました(さがみが入らなかったので…)

f:id:sufurin:20170919215704p:plain

 例えば、10時ちょうどに新宿を出たスーパーはこねは、途中であらゆる電車を追い越しながら11時ちょうどに小田原駅についています。つまり、このダイヤ通りなら新宿小田原60分運転は可能となります。

 

・60分運転を可能とする手段(一例…?)

 さて、このダイヤグラムをみると、代々木上原~経堂で快速急行と急行のスジがかなり接近している部分があるかと思います(9時半あたりとか)。複線ではこれは不可能なので、ここでは複々線を活用しています。詳しくは下の動画でご確認ください。

youtu.be

 

 急行が緩行線を経堂まで走行することにより、急行自身やそのあとの快速急行のスジが立ち、各停を早く新百合ヶ丘から出すことができます。結果、スーパーはこねは減速することなく町田まで行くことができます(机上では)。またこれにより、特急に限らず全列車が新宿〜新百合ヶ丘において2分ほど短縮されています。

 

・問題点…?

 問題が起こりそうな点としては、全体的に駅停車時間が短いので(安全確認が厳しい小田急では下北沢30秒停車は実質不可能)遅れが広がるかなあ…?ってところですね。

 それと、下北沢発の急行が複数ホーム(しかも階が違う)から発車することによる混乱も予想されます。(アッー!

 

・さいごに

 というわけで、結論で述べたとおり複々線を効率よく使えば60分いけるかもしれないが、流石にやらない(できない)かなあということで今回は終わりにしたいと思います。

 ダイヤグラムの確認はあまりしてないので何かおかしい点があったりするかもしれません。何かありましたらコメント等よろしくお願いします。

 

 今後発表されるであろうプレスリリースを参考に後日修正版を載っけたいと思います。

 

 

新宿~小田原60分は実現可能なのか(1)

 みなさんこんにちは。さて、本日は小田急のダイヤ考察をしてみたいと思います。

 小田急の歴史は古く、1927年に開通した小田急小田原線は今年でちょうど90年を迎えます。そんな小田急ですが、1948年から2017年現在まで実現していない、ある「悲願」をご存知でしょうか。

 

1、新宿~小田原を60分で結べ

 小田急小田原線は、世界一の乗降客数を誇ると言われている新宿駅を起点とし、町田や本厚木などの主要都市を通り、小田原駅まで向かう路線の名称です。いわゆる「小田急線」と言うとこの路線を思い浮かべる人が多いでしょう。この小田原線は全部で82.5kmと、首都圏の私鉄では比較的長距離であり、また終点の小田原駅が、箱根や熱海などの観光地の玄関口となっていることから、通勤路線としてだけでなく観光路線としての側面も持っています。

 1948年、かつての大東急時代(小田急をはじめ、京王や京急などが東急のものとなっていた時代)が崩壊し、小田急が分離発足されました。そして、将来的な目標として、当時90分程度かかっていた新宿小田原間を60分で結ぶことを目指すこととなります。ただし、新宿小田原間を60分で結ぶためには平均82.5km/hで走らなくてはなりません。そこで、小田急は超高性能な特急車両の開発を目指します。そして1957年に完成した車両、それが小田急3000形(SE車)です。SE車は、電車の概念を変える流線型車両として開発され、当時の狭軌鉄道では最速となる145km/h走行を達成しました。(この成功が新幹線を生み出したとも言われています。)これにより、新宿小田原間は地道なスピードアップを重ね、1957年の完成当初は75分を要していましたが、4年後の1961年には64分まで短縮されました。

 地道なスピードアップの裏で箱根観光にも力を入れていた小田急ですが、観光客の増加に伴い、ついに特急車両の不足に陥ってしまうようになります。そこで1963年、小田急はさらに高性能な特急車両、小田急3100形(NSE車)を開発しました。このNSE車、机上では170km/hまで出せるというかなりのオーバースペック車両として開発されました(小田急小田原線では110km/hまでしか出すことはできません。どこで170km/h出すんだこいつ)。さてさて、このすごい特急車両により、1963年、新宿小田原間は目標まであと2分である、62分まで短縮されました。

 ここまでの経緯をまとめると、当初90分程度かかっていた新宿小田原間が、

  1957年・・・75分

  1961年・・・64分

  1963年・・・62分

 となっていきます。もうこれ60分の目標は楽勝でしょwwwって感じしません?

 

2、所要時間増えてるよぉ…

 線路あるところに人が集まるのは世の常です。1960年代の日本は人口急増中であり、都心のベッドタウンとして、小田急沿線においては多くの都市開発が行われました。その結果、沿線人口も小田急利用者も右肩上がりとなります。そのため、当時の電車の本数では通勤需要を捌くことができません。小田急は通勤車両の増発を行います。上り下り1本ずつしかない線路に通勤車両を増やすということは、単純に線路が渋滞することを意味します。つまり、今までは快適に走れていた特急車両が前を走る通勤車両に行く手を阻まれてしまうのです。その結果、1972年以降はスピードダウンが始まります。そして、新宿小田原間は早くても69分かかってしまうようになりました。

  1957年・・・75分 

  1961年・・・64分

  1963年・・・62分

  1972年・・・69分 あっ…

 

 さて、それ以降は言うまでもありません。一度も60分を達成することなく2017年に至ります(2017年現在の最速は64分)。

 

 なんとなく諦めムードが漂っていますが、まだチャンスはあります。それは2018年度の複々線化完成によるダイヤ改正です。先ほどは上り下り1本ずつしかない時代だったので所要時間は増加しました。しかし、2018年3月以降は上り下りが都内において2本ずつになります。これならば再び60分の夢を目指してもいいのではないか、そんな空気が漂ってきますね!!

 

 次回は実際にダイヤグラムに基づいて、複々線化完了後の新宿小田原間60分が実現可能なのか、はたまた不可能なのか、考察してみたいと思います。

 

次回へ続く。

 

第2羽「小田急を愛した少女と小田急に愛されない少女」

新百合ヶ丘駅 9:00〜

 

ココア「今日はチノちゃんと箱根に日帰り旅行に行くよ!!」

 

チノ「父の知り合いのお店に行ってコーヒー豆を譲ってもらうだけですからね。」

 

ココア「せっかくだし温泉入ろうよ〜」

 

チノ「は、入らないです!」

 

ココア「そんなあ…」

 

チノ「……早く特急券を買いますよ。」

 

ココア「とっきゅうけん?チノちゃん、わたし風牌をポンしただけで上がるのは嫌いだよ。」

 

チノ「何言ってるんですか?……さすがに通勤列車で箱根まで行くのは時間がかかるので、今日はロマンスカーを使います。」

 

ココア「そういうことか〜。やったあ!わたしロマンスカーはじめてだよ!」

 

チノ「ココアさんは初めてですよね。私が特急券の買い方を教えるのでその通りにやってください。」

 

ココア「おっけー!わかったよ!」

 

-10分後-

 

チノ「な、なんとか買えましたね….…」

 

ココア「どうして私が使ってた券売機壊れちゃったんだろ……」

 

チノ「ココアさんのPASMOってICカードステッカー貼ってますよね…」

 

ココア「うん!チノちゃんのICカードステッカー貼ってるよ!!」

 

チノ「わたしですか……じゃなくて!!基本的にPASMOICカードステッカーを貼ったまま券売機でチャージするのは禁止されています。……それとわたしのステッカーとか恥ずかしいので今すぐ捨ててください。」

 

ココア「貼ったままはダメなの?なんで??」

 

チノ「券売機が詰まるからです!」

 

ココア「え?あ、ああ確かにそうかも…」

 

チノ「貼ったまま券売機に入れちゃダメってICカードステッカーの注意書きに書いてなかったですか?」

 

ココア「読んでないよぉ…」

 

チノ「そんな気がしました。まあ今回は大目に見てくれてよかったですね。直らなかったら本当に弁償ですよ。」

 

ココア「券売機っていくらするんだろ…」

 

チノ「そういう問題じゃないです!とにかく気をつけてください。」

 

ココア「はーい…」

 

チノ「……次はしないでくださいね。じゃあホームに行きますよ。」

 

ココア「えーとロマンスカーは……ん?」

 

チノ「どうしました?」

 

ココア「9:21発のロマンスカーだよね?」

 

チノ「はい。」

 

ココア「たしか箱根湯本行きだよね?」

 

チノ「はい。」

 

ココア「片瀬江ノ島行きになってるよ!!」

 

チノ「そんなことないです。確かに箱根湯本行きのはずです。」

 

ココア「だってほら…特急えのしま9号って…」

 

チノ「私たちが乗るのは特急はこね9号ですよ?」

 

ココア「どーなってるの??」

 

チノ「たぶん…多層建て列車なのでしょう。」

 

ココア「多層建て?2階建てってこと??」

 

チノ「いえココアさん、全然違います。えーと……わかりやすい例は東北新幹線のE5系とE6系ですかね。」

 

ココア「わかりやすい…?え?全然わからないよ!」

 

チノ「つまり、前から何両目かは箱根湯本行き、後ろから何両目かは片瀬江ノ島行きといった具合です。」

 

ココア「電車が分裂するの!?」

 

チノ「分裂というか分割ですね。まあ分裂でも間違ってるわけではないと思いますけど……」

 

ココア「なるほど…。てことはやっぱり次の電車でいいんだね!」

 

チノ「そうですね。でも?………あ、やっぱり…。よく見れば特急はこね9号もちゃんと書いてあるじゃないですか。ココアさんもっとよく見てください。」

 

ココア「あ、ほんとだ!なんで気がつかなかったんだろ!」

 

チノ「てことで早く乗車位置に行きましょう。」

 

ココア「うん!3両目だよね!えーと3両目、3両目と…あった!ここだよ!!」

 

チノ「あーココアさんそれはVSEの乗車位置です。乗るロマンスカーはEXEなのでそこじゃないですね。」

 

ココア「VSEとかEXEとかなんなのそれ?」

 

チノ「ロマンスカーの種類です。2017年現在は古い順にLSE、EXE、VSE、MSE、EXEαの5種類があります。種類によって車両の長さが違うので乗車位置も変わってくるんですよ。」

 

ココア「なんでバラバラにしたの!?車両の長さが違うならホームドアつけられないじゃん!」

 

チノ「ココアさん珍しい…鋭い質問ですね。 確かにロマンスカーは同じ10両編成でも種類によって全長が違い、ドア位置もバラバラなので、一部の駅はホームドアをつけることができません。あと、さっきのココアさんみたいに、種類によって乗車位置が違うということで、乗客に分かりづらいという懸念もあります。」

 

ココア「同じ10両編成でも全長が違うなんて驚きだよ…」

 

チノ「全ての原因は箱根湯本駅のホームかもしれません。箱根湯本駅のホームは通常よりもかなり短くて、通勤列車の長さで10両編成を入れると3両分くらいホームからはみ出てしまうんです。だからVSEはあえて1両の長さを短くすることで10両分を箱根湯本駅のホームに入れるようにしました。LSEもまあほぼ同様です。」

 

ココア「は、はみ出るなんて……で、残りのEXEとMSEとEXEαは?」

 

チノ「この3種類は通勤列車と同じ車両の長さです。つまり箱根湯本駅に10両分を入れることはできません。」

 

ココア「じゃあどうするの?」

 

チノ「はい、10両分は入らないので、6両だけを箱根湯本駅のホームに入れます。それで、残りの4両は途中の小田原駅止まりにするか、特急えのしま号として片瀬江ノ島行きにしたりします。稀に10両編成を諦めて6両編成のみで運転することもありますね。」

 

ココア「てことは……あっ!次の電車はEXEで、10両分が箱根湯本駅に入らないから、箱根湯本行きと片瀬江ノ島行きがあるってことだね!」

 

チノ「はい、その通りです。あ、来ましたよロマンスカー!」

 

ココア「ほんとだ!乗るよチノちゃん!いざ箱根へ!!」

 

チノ「あー、待ってください!走ったら危ないですよ!ココアさーん!」

 

 

 

新宿駅 20分前〜

 

???「今日はお母さんに黙って来ちゃった!」

 

???「いいのか?連絡くらいした方が……?」

 

???「ううん、いいの!せっかくの???くんとの新婚旅行だもん!もし引き止められでもしたら面倒だし!」

 

???「もう…???はしょうがないな〜帰ったらちゃんと謝るんだぞ。」

 

???「わかってるって!…それより、???くん!箱根、楽しみだね!!」

 

 

 

第3羽につづく

 

第1羽 「ひと目で、尋常でないダイヤだと見抜いたよ」

以前執筆した"ごちうさ×小田急SS"を掲載します。ほとんど加筆修正はありません。

最後に次回予告します♪

 

〜神奈川県川崎市

 

ココア「きれ〜い♪かわいい街♪ここなら楽しく暮らせそう♪」


走る少年「HAHAHA、お〜い!」


ココア「う〜ん、ここがこうであっちがそっちで、う〜ん、まあいっか!!」

 

-5分後-

 

ココア「喫茶店…らびっとはうす…らびっと…!入ってみようっと!!」


チノ「……いらっしゃいませ」


ココア「うっさぎ!うっさぎ!!ん?うさぎがいない…うさぎがいない!!うさぎがいない!!!」


チノ「なんだこの客……」

 

OP

こころぴょんぴょん待ち、考えるふりしてもうちょっと近づいちゃえ♪

 

-1か月後-

 

〜新百合ケ丘駅 9:30〜

 

ココア「今日は学校休みだし、チノちゃんとお出かけだよ!」


チノ「(ココアさんが割った)コーヒーカップ買いに行くだけじゃないですか。ココアさんついてこなくても、わたし1人だけで行けます。」


ココア「そんな!チノちゃん心配だよ!新宿は危ないところなんだよ!今日はおねえちゃんにまかせなさーい!!」


チノ「……あ、あのココアさん、そっちは下りホームに行く階段です。上りはこっちです。」


ココア「え?あーそうだったよね!こ、こっちだよね!!」


チノ「……ココアさんそっちはトイレです。そんなことしてないで早く行きますよ。」


ココア「え??あ、そ、そうだよね!こっちに行けば電車に乗れるんだよね!!」


チノ (ココアさんと行くと時間が倍かかりそう……)


ココア「チノちゃん?今なにか言った??」


チノ「い、いえ、何も言ってません。あ、電車きてるみたいですね。」


ココア「本当だ!じゃあ早速乗ろっか!!」


チノ「…あっ、ココアさん、待ってください。それは各駅停車です。時間がかかりすぎてしまいます。」


ココア「かくえきていしゃ??」


チノ「……全ての駅に停車するやつです。」


ココア「あ、それは時間かかるよね!だめだよね!!」


チノ「ほんとにわかってるんですか…?」


ココア「わ、わかってるって!ほら5分後の電車は特急って書いてあるよ!これに乗れば早く着きそうだよ!!」


チノ「ココアさん、それは特急ロマンスカーです。特急料金がかかってしまいます。私たちはそんなにお金持ってないので、特急には乗りません。」


ココア「そ、そっか…乗るのにお金かかっちゃうんだ……あ、ほら次の電車は急行って書いてあるよ!これに乗ればいいんだよ!!」


チノ「ココアさん待ってください。それは多摩急行です。新宿に行きません。それも乗っちゃだめです。」


ココア「え…だめ…なの?」


チノ「多摩急行は途中の代々木上原駅から千代田線に直通するんです。私たちは新宿に行きたいので多摩急行は使えないんです。」


ココア「……ま、まあよくわからないけど、チノちゃんについていけば大丈夫だよね!」


チノ (さっきまかせなさーいって言ったのはココアさんじゃないですか……)


ココア「あ、また電車きたよ!えーと、これは……きゅうこう、しんじゅく行き…うーん…??これは違うかな!」


チノ「なにつっ立ってるんですか!これに乗るんです!早くしないとドア閉まりますよ!」


ココア「えっ、あっ、ごめんチノちゃん!待って!おいていかないで!!!」


駅員「お客様、駆け込み乗車は大変危険です!おやめ下さい!」


チノ「あの…ココアさん、駆け込み乗車は迷惑です。今怒られてましたよ…」


ココア「わ、わかりづらいダイヤが行けないんだよ!もっとわかりやすくしてほしいよね!!」


チノ「ココアさん、小田急のせいにしないでください。」

 

新宿駅 14:15〜

 

ココア「いやー、チノちゃんいっぱい買っちゃったね〜!」


チノ「コ、コーヒーカップには目が無くて……そ、それと父のコーヒーカップも買っておこうかな…と……、もう汚いですし……」


ココア「チノちゃん優しいんだね!うん、わたしにも、も〜っと優しくしていいよ!!だからおねえちゃんって呼んで!!」


チノ「ココアさん…なにいってるんですか…?」


ココア「おねえちゃん!」


チノ「ココアさん…(あたまおかしいのかな……)そんなことより、帰りはココアさんが行きたいって言ってた和菓子屋さんに行くんじゃないんですか?」


ココア「あっ!そうだった!!そこね、わたしの友達が働いているの!!」


チノ「千夜さん、でしたっけ?」


ココア「そうそう!千夜ちゃん!」


チノ「えーと、あまうさあんって名前でしたよね?それなら私も知ってます。たしか私の祖父が……」


ココア「でも、あまうさあんがどこにあるかがわからないんだよね…」


チノ「えっ……調べてこなかったんですか…」


ココア「調べようとしたんだけど、よくわからなくて…まあ当日なんとかなるよね!って思って調べるのやめちゃった!!」


チノ「行く気あるんですか……わかりました、私が調べます。ちょっと待っててください。」


ココア「チ、チノちゃんすまーとふぉんつかえるの!?すごい!!」


チノ「はい、これが無いといろいろと不便でして。あっ、わかりましたよ、最寄り駅は経堂駅ってところらしいですね。


ココア「きょうどうえき?」


チノ「はい。経堂駅は急行が停まります。ちょうど5分後に発車しますし、これに乗って行きましょう。」


ココア「わかったよ!チノちゃん!!あ、でもちょっとトイレに行ってきていい?」


チノ「わかりました。じゃあここで待ってますね。」


ココア「いや、わたしは大丈夫だから、先に電車に乗ってて!」


チノ「そんなの心配です。」


ココア「わたしのことが心配なの!?」


チノ「心配です。」


ココア (チノちゃんに心配されちゃった…でもそんなんじゃおねえちゃん失格だ……ここはおねえちゃんとしてびしっとしなきゃね!)


ココア「ほんとに大丈夫!チノちゃんは電車に乗ってて!!すぐ行くから!!」


チノ「そ、そこまで言うのなら……まあ、新宿は始発なのでもう電車来てますし、じゃあわかりやすいように10両目の一番後ろのドアの前に立っていますね。」


ココア「おっけい!チノちゃん!!」

 

-3分後-

 

ココア「さて、チノちゃん待ってるし、早く電車に乗ろ〜っと!……えーと、急行って言ってたよね、うん、これかな!」


駅員「お待たせいたしました、5番ホームから快速急行、小田原行きが発車いたします。閉まるドアにご注意ください。」


ドア「ピンポンピンポンピンポンぷしゅー」

 

-1分後-

 

チノ「ココアさん、こない…まだトイレなのかな……この電車もう発車してしまいますよ……でもまあ大丈夫って言ってたし、たぶん間違って9両目にでも乗ってるんですかね。経堂駅できっと合流できるでしょう。」


駅員「お待たせいたしました、4番ホームから急行、新松田行きが発車いたします。閉まるドアにご注意ください。」


ドア「ピンポンピンポンピンポンぷしゅー」

 

-12分後-

 

チノ「経堂駅につきました。さて、ココアさん探しますか。……………いない、ココアさんがいない。ココアさーん!ココアさーん!……はっ、まさかココアさん経堂駅を通過する快速急行に乗ったんじゃ……」

 

-10分後-

 

ココア「あれ??ここは……新百合ケ丘駅!?らびっとはうすの最寄り駅に着いちゃった!!きょうどうえきは?きょうどうえきは!?きょうどうえきはどこなの〜!」

 


-10日後-

 

〜新百合ケ丘駅 (9:00)〜

 

ココア「冬休み始まったね!!今日は気を取り直して、もう1回千夜ちゃんのお店に行ってみよ〜う!!」


チノ「まったく、あの時は大変だったんですよ!ココアさん電話にも出ないし……今日こそはちゃんと行きますよ。」


ココア「あのときはほんとにごめんねチノちゃん…けーたいの電源切れちゃってて……でももうわたしわかったんだよ!きょうどうえきに行くにはただの急行に乗ればいいんだよね!!きゅうこうだよね!!」


チノ「まあ、基本的にはそうですね。ただ……」


ココア「あっ!!電車来てるよ!!……おっと、これは快速急行だ!乗っちゃダメだよチノちゃん!!(どやあ)」


チノ「ココアさんに言われなくてもわかってます。」


ココア「快速急行はきょうどうえきにとまらないからね!!(どやあ)」


チノ「知ってます。」


ココア「あっ、ほら、次の電車が来たよ!!えーとこれは……きゅうこうしんじゅく行き……これだ!!乗るよチノちゃん!はやくはやく!!」


チノ「ココアさん待ってください。」


ココア「え?」


チノ「その電車は経堂駅を通過してしまいます。」


ココア「え、ええ!?だって急行だよ!?」


チノ「たしかにそうなんですが、今日は平日です。」


ココア「へ?へいじつ…?」


チノ「はい、平日の場合、10時より前に経堂駅を通る急行は全て通過してしまうんです。まだ9時なのでこの電車は経堂駅を通過してしまいます。」


ココア「同じきゅうこう…なのに……?」


チノ「はい。それと、平日の朝は上りの準急も経堂駅を通過してしまいます。」


ココア「そ、そうなんだ……じゃあ次に来る多摩急行ってのもきょうどうえき通過するの…?」


チノ「いえココアさん、次に来る多摩急行は経堂駅に停車します。なので、次の多摩急行に乗って行きましょう。」


ココア「え、準急が通過するのに多摩急行はとまる……の?」


チノ「簡単に言うとそういうことになりますが、なにか?」


ココア「え、だって準急より急行のほうが停まる駅が少ないんじゃないの…?」


チノ「基本的にはその通りです。ただまあ例外もありますし……というより多摩急行が運行される時間帯は準急が運行される時間帯より後なので、まあそれほど問題が起こるわけでもないというか……」


ココア「そ、そんなのわからないよ!!」


チノ「路線図に書いてあります。見てください。あ、ちなみに平日の夕方以降の急行も経堂駅を通過してしまいます。」


ココア「うぅ…お、小田急むずかしいよ…」


チノ「確かに小田急は難しいです。でも乗り慣れるといろいろな小田急の策略がわかったりしておもしろいですよ。」


ココア (どこがおもしろいのかなぁ……でもわたしはチノちゃんのおねえちゃんだし…)


ココア「うん、おもしろそうだね!わたし、もっと小田急のダイヤについて勉強したいな!」


チノ「ココアさん、小田急のダイヤに興味を持っていただけたんですか!(目キラキラ)」


ココア「うー…、う、うん!」


チノ「それじゃあこれあげます。使ってみてください。」


ココア「なんか斜めに線がいっぱい書いてあるけど……これなに?」


チノ「これはダイヤグラムです。公表されている時刻表をもとにわたしが作成したものです。」


ココア「ダイヤグラム…?なにそれ??」


チノ「まあ簡単に言うと、1日の小田急線全列車の時刻表をまとめたもの…みたいな感じですかね。」


ココア「チノちゃんがこれ作ったの!?わたしにはなにがなんだかさっぱりわからないよ!」


チノ「あ、そんなこと話してる間に多摩急行来ましたよ。ココアさん、ダイヤグラムを見てください。新百合ケ丘駅を9時08分に発車する多摩急行は…え〜と、これですね。これに乗って行きます。ん?ココアさん??ココアさん!?」


ココア「なんかこの線見てたら気持ち悪くなってきちゃったみたい……」


チノ「ダイヤグラム酔いですか!?そんなの初めて聞きました……」


ココア「うっ、ゔ……ゔぇ…」


チノ「コ、ココアさん!?どうしたんですか!?」


ココア「ゔぇ…ゔぇ、ヴェアアアアアア!!」


(ばああああああああん)


チノ「えええ!???ココアさーん!!!」


周りの客「ざわざわ」


駅員「き、救急車お願いします、早く!!」


チノ「ココアさんが、ココアさんが……ココアさんがー!!」

 

ED
せーんろへぽっぴんジャンプ♪いっしょなら〜なんだってたーのしいって♪

 

 

 

【次回予告】

第2羽はココアとチノが箱根へ温泉旅行に行きます。果たして彼女らは箱根にたどり着けるのか?入浴時に不自然な光は現れるのか!?